Yes,we can!!

 すっかりご無沙汰してしまった(ーー;)

自粛期間中に風邪を患い、ゆっくりしては早寝早起き、三度の食事。規則正しい生活を送りながらも微熱が下がらないまま3週間。どうやらコロナではないようなので、自粛明けと共に、病院へ。副鼻腔炎と診断され薬を処方され、飲み始めたところである。

自粛が明けた施設によっては検温もされるようなので、コロナと勘違いされないように早いとこ治ってくれることを願っている今日この頃である。

 

 さて、「歴史認識」という言葉がある。我が国においても隣国との歴史認識の差でいくつかの問題を抱えている。歴史とは過去にあったことなので、資料があるかないか、それがどういった立場で書かれたものか、信憑性はどうかなどに加え、双方が納得するかという微妙な部分が最後にのし掛かる。築き上げ、積み重ねてきた歴史の上で今生きる私達がどう解釈し、どう解決していくかはとても重要な課題だと思う。だからこそ、もっと大切に、もっと真剣に過去と向き合う必要性を感じている。

 

 アメリカ大陸は誰が発見したのか?コロンブスでもなければ、バイキングでもない。ヨーロッパ人が発見する遥か何千年も前から、人類は南北アメリカ大陸に到達し生活していた。人類でアメリカ大陸を始めて発見したのは、原住民の祖先である。コロンブスの発見により、白人達が入植し、黒人を奴隷とし、原住民を虐殺した。それだけに留まらず、今度はヨーロッパ本土からの独立を勝ち取り、自分達の国にしてしまった。その後の内戦も白人達の都合によるものだ。

 勝手に人の土地にやってきて、自分達の国と称し、内輪揉めで土地を荒らしたのは、全て白人である。

 

 これは世界が認める事実である。

 

 一方でまた、白人は原住民や黒人に対して散々なことをしてきたが、その上で、経済的発展やライフラインの拡充も、奴隷の解放も、法律上の差別の撤廃も行われて、それを原住民や黒人達も享受してきたこともまた歴史という事実である。

 アメリカという国で生まれ、その国民として生活しているという現実もまた、歴史の上に成り立っているのである。

 

 「黒人の命も大切だ」と黒人達は言う。

 

 けれど、これでは黒人を差別する人達のやり方と変わらない。結局は白人と黒人を分けて考えているのだから。

 考えるべきは「同じアメリカ人として、アメリカをどういう国にしていきたいか」という視点ではないだろうか?

 

 歴史の上でアメリカという国は、誕生の経緯から、複雑な民族構成と、様々な差別と争いとを経て今に至っている。その中で、「アメリカ人」は幾多の困難を乗り越えて、240年のこの国の歴史を作ってきたのではなかったか?白人とか黒人とかではなく、「アメリカ人」というアイデンティティーで捉えた時、何色の人間が何色の人間に殺されたかではなく、誰が誰に殺されたのか?がより重要になってくるだろうし、肌が何色だろうが、人が一人亡くなったことにもっとちゃんと向き合えるのではないかと思うのだ。

 

 アメリカ人は「American」。アメリカ人はこれを解決できる力を持っている。末尾に「-can」を持っている国民だから。いま一度アメリカ人としての自覚と誇りを持って、この問題にしっかりと向き合ってもらいたいものである。

 

 Yes,we can!!  とはバラク・オバマ氏の言葉である。